ビタミン類は動物と比較して多く含まれるため、特に新鮮な植物を摂食するものではビタミン類の一部の合成能を失った種が(ヒトも含め)数多く認められる。逆に植物の体組成は動物のそれとは大幅に異なるためそれを補う必要がある。たとえば通常NaClは極めて含有量が少なくK含量が多いため、NaClを大量に必要とする草食ほ乳類はこれを別途摂取する必要がある。また、植物性の食物は通常低蛋白質である。このため、動物食のものと比較すると量を食べる必要がある。
果実や種子などを除くと大半の糖類が難消化性の細胞壁成分となっている。動物は、消化器官に蛋白質やデンプンを分解する酵素は持ち、植物の細胞の原形質成分は容易に消化吸収できる。が、多くの動物は植物性の食物の主要な成分であるセルロースやヘミセルロース、リグニンなどの細胞壁成分を分解するための酵素を持たない。また、セルロースなどで構成される繊維は丈夫で破砕が困難なため、なおさら消化を難しくしている。
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さらに、かなりの植物が食害から逃れるために、化学物質や機械的障害(棘や石細胞など)で防御しており、これに対する対応も必要である。例えばアブラナ科植物に含まれるイソチオシアネート類やネギ科のアリル化合物類、カフェイン、テオブロミンなどはかなりの動物に対し猛毒であるが、ヒトでは摂食するに問題ない程度に無毒化できる。また、ヒトの大臼歯すりつぶし能力が高く、セルロースが高度に結晶化した部位やシリカを集積したような部位でなければ破砕し、細胞質成分を消化できる。